Victor Zero5fineの修理
その2




試験動作

ボンドが乾いたら、ウーファーが正常に機能するかどうか確認します。
今回はパソコンでWaveGeneというソフトを使い、20Hzからのスイープ信号を発生させてウーファー自体のビリつき・破綻が無いか確認します。

テストの結果、2本とも全く問題ありませんでした。

ゴム枠を取り付けてボンドで接着させます。
修理後のウーファーですが、おそらくfoは修理前の正常状態よりも下がっているのかも知れません(上がることは無いと思います)。というのも、セーム皮の伸縮性が良いせいかウーファーが物凄く元気に反応するんですね。 ポンと押しただけで1秒ちょっと振動を続けるんです。こうなると大入力時には立派な発電機になってしまいますね。
これはセーム皮が「振動を吸収する」役割がほとんど無いためでしょうか。
ひっくり返して自身の重みでゴム枠を接着させ、1日乾燥させます。
このウーファーはフレームに補強が入っていて、カッコイイです。マグネットの大きさといい、ギザギザのコーンといい、中心のコーンケーブといい、ヨダレが止まりませんです(バカ
ボックス内部。リフレクターパネルや吸音材が見えます。今度内部配線を取り替えようと思います。
これセラミックスコーカー。専用のエンクロージャーに入ってます。磁気回路がこれまたデカい。
これリボンツィータ。結構重たいです。


音は?


さて肝心の音ですが、うーん、なんと言いましょうか。独特ですね。
ツィータとスコーカのバランスが上手く取れていないような気がします。
ウーファーは・・・ 予測してましたが結構暴れますね。攻撃的な低音です。でもこれはセーム皮によるものではなく、元からな気がします。

メインスピーカにするつもりで居ましたが、うーん、どうしよう。エージングでも改善されないような気がするし・・・しばらく様子見か。