重低音回路の製作


最近ではDVD-videoの普及で、手軽にホームシアターができるようになりました。DVDはDOLBY-DIGITALを採用し、ソフトによってはDtsサウンドも楽しめます(もちろんデコーダーが必要)。5.1チャンネル方式にはスーパーウーファーが欠かせない存在で、コレの質によって映画の迫力が全然違ってきます。
また、パソコンでも4チャンネル音声のゲームが出回っています。やっぱこういうのは、迫力の重低音で楽しみたいものです。

そこで今回は、アナログ音声信号から低音信号だけを抽出する回路を作ってみました。簡単な回路ですが効果は絶大です。


STEP1
この回路はCRを使ったトーン回路で、損失を補うために3段のプリアンプを設けています。各マイラコンデンサの容量で抽出される周波数が決まりますが、この状態で約60Hzのフィルターとなります。よって60Hzより高い周波数はこの回路を通過できません。


STEP2
完成図。+Vラインに発振防止のために220μF程度の電解コンデンサを入れておきます。


実験!
どのくらいの威力があるか試してみます。


音源はPanasonicのRX-DT07のヘッドホン出力でCDを再生。
本当はMHC-J970EXのCDデッキから取りたかったのですが面倒なので(爆)。
パワーアンプの電源には第一電波の最大16V6Aの安定化電源装置を使いました。

スピーカーには、昔G-FRONTで\500で買ったウーファーを使います。G-FRONTは業務用中古ゲーム機器を扱う店なので、おそらくこれはそれらの筐体の中に入っていたものだと思います。
エッジはウレタン。10cmのユニットで、スピーカー箱は2BOX構造みたいです(ダクトから中を見る限り)。
矢印の所がダクトです。半径40mm程度。共振点は不明(その前に共振点のしくみが分からない)。
日本製で4Ω20Wだそうです。大して重くないです。型番にはEAB1091Aとありますが、もしかして松下製? なんでかって、私の持っている松下製USBスピーカーの型番がEAB-MPC57Sなんです。EABつながりです。
松下のスピーカー製品の型番は必ずSBEABで始まるんですよ。
ドライブするアンプを紹介します。これまたG-FRONTで\500で買ったステレオパワーアンプです。これもアーケード筐体に入っていたものと推測されます。
BTL方式で部品はすべて日本製。パワーICはNECのμPC2500H。データシートが手に入りませんでしたが、4Ωで片チャンネル20Wは出ると思います。プリアンプが2段もあり基板はガラスエポキシです! 妥協してませんねぇ〜。
ケミコンはほとんど音響用です。ENLAのDoulexUという品です。
ブウォォン!
低音しか聞こえません。ボーカルさえ聞こえない。こりゃスゴイ! さすが60Hz!!
しかしユニットがユニットだけに、迫力さにイマイチ欠けますし聞いていて耳が痛くなります(たぶんfoの限界?)。今度カーステ用のWOOFER買ってくるかも・・・(もちろん中古で)

音は歪も無く安定しています。



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