PCモニタでテレビを見よう!! DISPLとは、マイコンソフトが発売していたアップスキャンコンバータです(現在は製造終了)。 この機械は、水平走査15.7KHzのRGB信号をVGAつまり31.5KHzにアップスキャンし、 パソコンのディスプレイでプレステや各種ゲーム機が高画質でプレイできるようにするものです。 目標はコレでテレビを見ること!! |
1.アップスキャン・コンバータについて
まずこのアップスキャン・コンバータについてですが、最近では、さまざまな種類が見られるように成りました。
コンポジェットVIDEOやS-VIDEOをアップスキャンするものや、RGBをアップスキャンするもの、はたまたTVチューナを内蔵し、リモコン付きな機種もあります。
しかし、値段を見ると、安いものは¥6000程度から入手可能ですが高価なものですと\30000近くするもの(またはそれ以上)もあります。
では、するとこは同じなのになぜここまで値段の差があるのでしょう?
それは・・・ 画質にかかわってきます。
安いものは、大幅なコスト削減のため「とにかく映れば良い」ということを前提に回路設計・生産をしているため、画質が非常に悪いのです。コンポジェットVIDEO入力だとVHSの3倍モードよりも画質は悪いです。そのため、実用に耐えうるものではありません。
しかし、高い(\15000以上→「チョーきれいだね」を除く)ものは、それなりに画質は良くなります。有名なのはマイコンソフト社のX-RGBシリーズです。
「チョーきれいだね」というアップスキャンコンバータは、プレステ専用なのですが、値段が\6000程度なのにもかかわらず、画質は良い(しかも1677万色)と評判です。
ほかにも、自作という手もあります。ELMでは、アップスキャンコンバータの製作の記事があります。私も一度この記事を読んで自作しようとも思いましたが、部品を入手する手間と製作の手間を考えると、買った方が良いような気がしてきたので、Yahooオークションを見てみました。
2.DISPL入手する
Yahooオークションを見ると、いろいろとアップスキャン・コンバータが出展されています。やはり定評のX-RGB(2)は\16000近くの高値が付いていました。もちろん買う気は無いので、違うものを探してみると、DISPLという機種を見つけました。これはX-RGBと同じマイコンソフト社が開発していたもので、検索サイトで調べてみると「画質は良い」というのがたくさんあったので、コレを\5000で落札しました。 DISPLは、水平走査15.7KHzのRGB信号をVGAの31.5KHzにアップスキャンするものです。明るさ調整のほか、各RGBのレベル調整や、ドットクロック切替、垂直解像度選択ができます。 |
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3.DISPLを改造する。
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DISPLのRGB入力は、21ピン・RGBマルチ端子です。このピンに繋ぐケーブルを持っていません。そこで、VGA出力端子が2つ(15ピン2列と15品3列)があるので、2列のピンをRGB入力に使うことにしました。 この写真はDISPLの基板です。買ってから気づいたのですが、RGBそれぞれ6bitの合計発色は26万色なんだそうです。 ちょーきれいだねは1677万色だから、コレと比較してしまうと少しショックでした(ちょーきれいだねは。楽天で新品\7000で売っているのを見つけた)。 中央に3つ並んでいるICがそれぞれRGBのD/Aコンバータみたいです。コレを交換すれば1677万色表示になるかも・・・・? |
4.秋月RGBコンバータを改造する(ここからは京谷 豊さんの協力のもと製作しました)。
秋月のV7021 RGBコンバータを使い、コンポジェットVIDEO信号をRGB信号に変換してDISPLに入力するわけですが、V7021キットのY/C分離回路にはL/C方式のため、大型のディスプレイに映した場合、色ズレやニジミが発生します。そのため、デイレイラインという部品(コイルとコンデンサが入っている)をV7021キットに追加することによって画質の改善が可能です。
しかし、ディレイラインはほとんど市販されておらず、新品では入手が困難なぶひんです。 一般的には、カラーTVの基板にディレイラインが使われているものが多いので、壊れたTVから抜き取ることになります。
■壊れたTVを探す
家電リサイクル法が施行されてしまったので、不要なテレビを簡単に入手することは困難です。
そこで、自分の家で壊れているTVがないか、片っ端から探すとか、知り合いに聞いてみるとか・・・ それでもダメなら、地方によっては市町村役場に「要らない物売ります買います」みたいな伝言板みたいなコーナーが儲けられている所があります。そこで、不要なテレビを譲ってくれそうな人を探すという手もあります。
■ディレイラインを取り出す
私の場合、以前TVを分解してメイン基板だけ取っておいた物があったので、それに乗っかっているディレイラインを使いました。
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黄色の円で囲っているところにディレイラインがありました。一般的なテレビには2,3個のディレイラインが入っています。それぞれ名前は同じ「ディレイライン」ですが中身が違い、400ns程度のコイルのディレイラインや、ガラスの板にコイルやコンデンサが付いているディレイラインなどがありますが、今回は400ns程度のコイル式のディレイラインを使用します。 ちなみに、オレンジ色で囲った円のところは、RGBコンバータの回路なんです。応用ができれば、秋月のRGBコンバータよりも画質が良いコンバータとして使えるのですが・・・ ※この写真は、ディレイラインを取り出してしまったあとです。 |
■秋月のキットに入れる
取り出したディレイラインを組み込むわけですが、若干回路の変更が必要になります。
R4〜R5の 910Ω×2を外し、下の回路を追加します。
出力はC2に繋ぎます。半固定は明るさの調整です。
V7021キットにディレイラインを入れた様子。赤いのがそれです。 | ![]() |
5.ビデオデッキにV7021キットを内蔵する。
今回の目的はパソコンのディスプレイでテレビを見ることなので、TVチューナとなるビデオデッキにこのキットを組み込みます。
黄色の円で囲ったことろに入れました。このビデオデッキは、かなり前にビデオが再生できなくなったので、TVチューナだけを使用してTOWNSモニターでテレビを見てました。そのため、以前から改造済みなので、改良個所はデイレイラインを追加したのみ。 ビデオデッキの電源を入れると、DISPLとスピーカーとCRTの電源が連動してONになります。 |
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完成!!
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ディレイライン入れる前よりも、結構キレイに表示できるようになりました。 以前は色のニジミがあり、普通のTVよりも画質は良くありませんでしたが、今回の改造で良くなりました。 フラット画面なので、とても見やすいです。 ディスプレイの入力が2系統なので、あとはBNCケーブルを買ってくれば、いちいちPCとDISPLを繋ぎ換えなくてもOKなのです。 |