Panasonic NV-SV1の中身 このS-VHS機はコジマで3万ちょっとで買った物です。現代のデジタル武装ビデオデッキです。 古き良き時代のモノと比べると・・・・ |
◆このNV-SV1は、私が始めて自腹で買ったビデオデッキです。99年〜2000年前期にかけての作品で、デザインはそこそこだと思います。後に出た機種はデザインがボロボロ〜〜だったので、いい時期に買ったと思います。 値段は3万2千円程度だと思いますが、当時のVHS機の相場は2万ちょい。1万の差があり、他のメーカーのS-VHS機は3万程度と、松下のビデオデッキは若干高いのです。「どうせ買うならいいやつ買うぜーーー」と決めていたので、コレにしました。
◆機能は、3次元Y/C分離・デジタルTBC・録画した内容がすぐ(実際には「すぐ」ではない)分かる「プログラムナビ」・快適イントロサーチ・Gコード予約・そしてS-VHS ETです。
S-VHS ETとは、普通のVHSテープにS-VHS相当の画質で録画できる技術で、結構使える機能です。しかし、S-VHS
ETで録画したテープはデジタルTBCをONにしないと効果が薄いです。
◆この機種は早巻きともに割と高速です。しかし、機体がペランペランな上にインシュレーターが無い(飾りだけ)なので、最高速に達すると共振を起こします。 なんか笑っちゃいます。
開けてみる・・・
![]() |
前面パネルを外した状態です。昔のものと比べてしまうと、とんでもなく安い感じがします。ペランペランです。蹴りを一発かましただけで潰れそうです(笑)。 |
メカを見る
ガワを外した状態。電源部は別になっているようですが、チューナー・シスコン等の回路は一枚の基板で繋がってます。その上にメカ・ユニットが乗っかっているだけ。現代のビデオデッキはみんなこのような構造になっているのでしょう。 コストダウンしまくってます。 | ![]() |
メカを取り外してみました。鉄板プレスのフニョフニョなメカ・ベース。なんともやる気を無くさせます。ちなみにカセコンが取れなかったのでそのまま撮影してます。 | ![]() |
これはヘッドですが、よく見るとヘッドの外周部に汚れがあるのが分かりますか? これはカビではありません。汚れです。コストダウンを図るために中国製のものでも使っているのでしょうか。 ヘッド周辺にはクリーナー・アームのスポンジ部分がヘッドにこすれたときに出た粉が飛び散っていました。この機体はそんなに使ってないのに、この程度でこうなるとは・・・ ・・・ なんだか腹が立ってきました そしてさらに腹立たしい所を見つけてしまう・・・ |
![]() |
メカの裏側です。なんとゴムベルトを使っていました!いくらコスト削減とはいえ、ここまでやられるとは・・・・ 私の松下に対する信頼性が薄れていく・・・・ 松下がゴムベルトを使ったということは、もうこの世にはコックベルトを使ったビデオデッキは無いのか!!?(激怒) |
![]() |
ギア類も少なく、必要最小限の構造です。 あの高速な早巻きも、すべてモーターの力に頼っているのでしょうね。 | ![]() |
メカの下にあるのは、大きな一枚の基板です。恐ろしくジャンパだらけです。一番上に写っているのがデジタル処理関係のユニットです。 なんだか、ORIONのRV-A1と変らないじゃか!(怒) |
![]() |
電源
現代のビデオデッキらしく、省エネには気を配っているようです。矢印にある小さなトランスは、スタンバイ用の電源トランスです。2cm四方くらいしかありません。電源切時には時計表示を消した場合、待機電力は0.2Wなんだそうです。 スイッチング電源回路は部品数も多く、それなりに良い作りとなっていました。 |
![]() |
フタのネジも1本ずつです。徹底的にコストダウンしてます。
感想
一番ショックだったのが、ゴムベルト採用です。こんなんじゃぁ、あと4年も経てば間違いなく使い物にならなくなります。いくら松下とはいえ、これは許せません。最低です。 あと、あちこちでコストダウンをしており、内部でネジをほとんど使っていません。全部ツメで引っかかっているのです。取り付けや取り外しのときに、慎重にやらないと折ってしまう可能性があります。 そんなことで、機能は良くても中身は最低なんんだと・・・ |