EPSON プリンタの修理(失敗)

EPSON製PM-760Cのヘッドインク詰まりを直そうとしました




※画像が出てきたので記事にしてみました。このメーカのインクジェットプリンタはそう簡単に直らないことを頭の隅に入れてもらえれば幸いです。

このPM-760Cは、たしか00年あたりに新品で\20kぐらいで購入したものだとおもいます。そのころのプリンタの中では、いわゆるコストパフォーマンス的に高く、この値段でほぼ写真画質が得られる、画質面では優れた物でした。ただし動作音は酷い物でしたが。

2年を経過したあたりからヘッドインク詰まりが発生し、それを解決させるためヘッドクリーニング機能を何度も使いました。しかし全く効果が無く、逆に今まで以上に目詰まりが酷くなるのに加え、新品のインクカートリッジをそのクリーニング作業に全て使ってしまうという散々な結果でした。
EPSONのインクジェットプリンタは、ヘッドクリーニングのさいにインクを大量消費することで有名です。しかもそのインクが、なぜかその後印刷した紙に大量に付着してエラい目に遭ったことが何度もあります。

ネットで検索すると、この目詰まりを直す手法がいろいろとでてきます。できるだけ安く直せるように、これらの方法をいくつか試してみました。

ちなみに、02年当時ではEPSONは個人向けに部品供給をしていませんでした。いまはどうなってるのか知ったこっちゃありませんが・・・


修理法その1

まずは、右のヘッドにアルコールをしみこませたガーゼを被せ放置し、その後ヘッドクリーニング機能を使うというものです。

私はアルコールとしてイソプロピルアルコールを使い、1時間程度放置し、試しましたが・・・

これが修理作業前の、テスト印刷です。ノズルのかなりの箇所が目詰まりしています。

これが修理法その1の作業を終えたときの、テスト印刷です。ご覧のように修理するはずが、これでは逆に壊してます(爆
ちなみにこの行程を10回ぐらい繰り返しましたが、本体のヘッドクリーニング機能を実行するたびに目詰まり箇所が異なりました。

修理法その2
注射器にアルコールを入れ、それを各インク取り入れ口に刺して注入させ、目詰まりを解消させる方法です。注射器とインク取り入れ口との接続は、ゴム管を通して行います。
注射器でアルコールを注入すると、ノズル側からアルコールが出てきます。全てのノズルから出てくるようであればOKでしょう。
この作業後に、本体のヘッドクリーニング機能を使えば目詰まりが直るはずですが・・・
しかし!!
目詰まりは完全には直らず、しかもクリーニング機能を使うたびに、目詰まり箇所が変化します。クリーニング機能を使えば使うほど、目詰まりは悪化し、最終的には修理前の状況よりも悪化します。
ちなみに、ヘッドクリーニング機能を使わない場合でも結果は一緒でした。

この行程を20回ぐらい繰り返しましたが、結果としては「修理法その1」と大体同じになりました。



結論

このメーカのインクジェットプリンタ・ヘッド(ノズル)機構は「消耗品」と考えて
良いと思います。
今はどうか分かりませんが、ヘッドクリーニング時のインク大量消費についても、その設計にちょっと疑問を持ってしまいます。

私はこのPM-760C以外に、ノズル目詰まりを起こしたPM-700Cを2台修理しようと、これらの行程を10回以上行いましたが、結果は同じでした。

今やインクジェットプリンタなんて1万出せば十分なクオリティの物が買えますし、このような作業に無駄な時間を費やすよりも、新品を買った方がよっぽど良いでしょう。



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