プリメインアンプ高音質化

昔のステレオアンプを改造



これは10年くらい前に親戚から貰ってきたやつで、小・中学時代はこれとNS-470を使ってFMラジオ・カセットテープなどを毎日聞いていました。
久しぶりに聞いてみると、ボーカルが思ったほど出ていなく、また、一度トーン回路などをバイパスさせて、パワーモジュール自体の音がどんなものか知りたかったので(実際はコンデンサやトランス・ボリューム・電源ケーブル・・・に影響され、言い出したらキリがないが)、今回はこの改造をしようと計画。




解体

OTTO(三洋電機)のDCA-110という型です。全然高級品ではないです。
中身を見ても、音響用の部品なんて全く使ってないし、増幅もSTKのパワーモジュールを使ってます。
このアンプの唯一の特徴は、このパワーメーターですね。
かなり元気に振れてくれるので、見ていておもしろいです。

まぁSE-A3000とか5000とか7000とか見ちゃうとやる気無くしますけど(笑


弄る

まず、SP出力周辺をみると、ヘッドホン端子に一端いって、そこのピンジャックで切り替えを行って、また戻ってきてSP端子につながっているという、なんとも損失の多い設計なので、そのケーブル(ヘッドホンに行く)を取り外して保護ヒューズから直接SP端子に接続します。
パワーモジュール出力から、発振防止回路-ポップノイズ除去回路(リレー)-アンプ保護回路(3Aヒューズ)をとおってSP端子に行くのですが、その経路のパターンがあまりにも細いので、パターンをカットして太めのケーブルに配線しなおします。
電源まわりも同様にしました。

また、ライン周辺もセレクタを通さず、ピンジャックからボリュームまでを太めのケーブルで直結しました(よって1入力)。
トーン回路バイパス作戦
ラウドネス回路は難なくクリアできたのですが、高音・低音共振回路周辺がなんだか不思議な構造でした。
SP出力から抵抗とコンデンサを通り、トーン回路に入った音声信号は再びパワーモジュールに入ってます。勉強不足なので、この帰還法は始めてみました。
とりあえずトーン回路+10uFを取り払って、新品の10uFに取り替えました。
つまり、4.3kΩ→10uF→パワーモジュール ということになります。


とりあえず視聴・・・


なんだか低音がスッカスカになってしまった。
しかし、非常に柔らかい音になり、長時間聞いても全然疲れない音には鳴っている。(悪く言えば中域意外全滅)

なんか納得いかないので、パワーモジュール出力からSP端子までを、太ケーブルで直結!
この場合、ヘタするとSPもアンプ自体も壊しかねない事になるのですが、これで音が良くなってくれれば・・・

結果は、高域が驚くほど出るようになりました。
今まで、目の前にもやが掛っていたのが、一気に晴れ渡ったって感じです。

が、やはり低域がスカスカなんです。やむを得ずトーン回路復活。。。。
しかし以前とは違い、ボーカルが出るようになり、定位がしっかりしてます。

とりあえず、このパワーモジュールに近い音が聞けたので満足(?)



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