Panasonic NV-H1Tの修理

H/Oでジャンク\100入手のHi-Fiビデオデッキ



H/Oで「テープ詰まり」で\100で売っていた松下製のVHS機があったので捕獲してみました。
93年の製品ですが、この後にH2T、H5と同型種の製品が出ました。Hi-Fi VHSのエントリーモデルみたいな、そんな感じでしょう。

この機種でひとつ松下らしくないところとして、メーカーのロゴが右端にあることです。普通は左ですよね(高級機なんかは真ん中?)




開腹

いやVHS機としてはデカイです。んでもって余分なスペース多すぎ!!
テープ詰まってます。SONYの180分HG VHSテープです。
メカはローディング状態になってまして、テープがガイドポストから外れてベロ〜ンと出て、自分のカセットの下敷きになってます。

最初の5分程度しか巻いてない状態なので、そこを切り落とせばちょうど180分ぐらいのテープが出来てイイ感じです(笑)


部品を移植する

普通に再生できるのですが、高速早巻きモードに切り替わった後に、再生/取り出し作業をしようとすると、電源が落ちてしまいます。
始めはグリス切れかギアの異常かと思ったのですが、どうも違うようで、、、、

写真はNV-H1TとNV-H5のメカ。どちらもKメカです。
結果的にこのローディングモーターのトルク不足のようです。
それを修理不能のNV-H5から移植しました。

これで全ての動作が正常になりました。


その他

この機体は殆ど使われていなかったようで、ドラムもピカピカでクリーナーアームも綺麗です。ピンチローラーやブレーキも全く問題なし。
音声回路です。なんとこんな機種でもマイラーは全て音響用で、電解もPureism2個・ブルーメタリック(名称不明)2個、採用しており、驚きました。
SW電源を見てみると、このコンデンサの足から電解液が・・・・・(見なかったことにしとく)



修理完了




VHSですので、画は「こんなもんかな」ってとこです。ですが、前に修理したSLV-F11よりはずっとキレイです。
再生時に、テープによってはカラーノイズが薄っすらと出るのですが、たぶんSW電源のコンデンサの影響でしょう。でもあんま交換したくないので、今はやりません。

詰まっていたテープですが、H/O店内の防犯カメラからの映像が3倍で録画されていました。ジャンクコーナー/ゲームソフトコーナー/中古品コーナーに不定期に切り替わってます。途中NHKニュースなんかも入ってました。