Panasonic SC-CH430Gの修理 またハードオフで激安CDコンポを発見してしまいました。 |
最近金無いから無駄遣いしたくねぇ〜なーと思いつつ、久しぶりにハードオフに行ったら、ジャンクコーナーの片隅に本体のみのCDコンポがありました。いくら〜? エッ! \300!?
無論、速攻で捕獲してきました。
このコンポは96年ごろの作品で、黒色コンポでは20世紀最後の機種だと思います(爆)。5CDチェンジャ-に加えCDグラフィックスを搭載しているためカラオケ機能も充実しています。エアポート・スペアナも特徴的です。また、LEDを大量に使い非常にカラフルです。
診る
証拠 |
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症状は @CDが音飛びする AカセットAデッキの開閉不可+デッキBの片面再生不能 というものでした。CDの音飛びは間違いなくレンズの汚れとみて、松下のカセットデッキは故障が多く、私の持っている松下製CDラジカセは2台ともカセットデッキが同じような症状で故障しています。原因はギア欠けなのですが、部品を取り寄せるのが面倒なので、そのままにして起きます。 この写真はCDドライブをチューナー基板を取り外した状態のものです。 |
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電源トランスがこんなにデッカいです! 重さも半端じゃありません。 | ![]() |
パワーアンプ・電源部です。放熱板のデキはSONYより良いです。しかしこの板が非常に切れ味が良くて、手の4箇所を怪我してしまいました。 | ![]() |
パワーモジュールですがBCという聞いたこと無いメーカーです。なんか形も安っぽいですし、STKシリーズに交換したい気分です(もちろんできませんが)。 これ自体はそんなに発熱しないのですが、その右映っている2個のパワートランジスタの発熱が凄く、電源を入れるとすぐに温まってきます。 |
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CDを調べる
5枚チェンジャ-ということで、内部は非常に複雑になっています。 | ![]() |
これがピックアップユニットですが、プレステにメチャクチャ似ていますね。なんかそのまま移植できちゃいそうな感じです。 | ![]() |
一応グリスアップもしておきました。 | ![]() |
2箇所のネジを外すとこのようにレーザー部とレンズ部に分離できます。見た感じではそれほど汚れていませんでしたが、それぞれ掃除しておきました。 | ![]() |
しかし元に戻して動作させようとすると、ウィーン ガリガリガリ・・・ といって電源が切れてしまいます。どうやら適当にCDチェンジャ-を組込んだので、中でギアの位相ずれ若しくは何かが引っかかっているようです。 |
チェンジャ-部復元
あまりに複雑なため、もとに戻すのにまる1日苦労しました。その戻し方を紹介します。 復元作業は、まずトレイを全開まで出した状態で行います。トレイの白いギアを矢印のところに来るようにあわせます。かならずこの位相でないとダメです。 |
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各ギアはこのように合わせます。ビデオデッキと違って位相はそれほどシビアではないので、写真のようにするだけでOKです。 | ![]() |
矢印のストッパーをこのように設定します。 | ![]() |
ここにツメがあるので、これにCDトレイの1枚を引っ掛けます。 | ![]() |
チェンジャ-格納部では、一番上のトレイだけ2cm程度奥に引っ込めておきます。 | ![]() |
この状態で、先ほどのストッパーを倒しながらトレイを押して格納させます。 | ![]() |
これで完了ですが、きちんと動作するかどうか確認するために、このままの状態で動作してみます。 CDを再生すると音飛びが直っていません! ぐはぁー またバラすのかー 最終的に、レーザーのレベルを半固定抵抗で調整して直りました。 |
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機能紹介
一通り修理が終わったので、どんな機能があるのか診て見ます。 まずCDグラフィックス搭載なので、カラオケ機能が充実しています。マイク2系統・エコーレベル調整・キーコントロール(+/-3段階)・ボイスカット・音声多重対応。とあまぁ可能な限りの機能を詰め込んだと言う感じです。 |
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エアポート・スペアナディスプレイです。遠近感があって良いですが、動作が速すぎます(笑)。この時代に1ドット単位で振れるのは評価できますが。 FLが曇っていたので掃除したら綺麗になりました。ヘタりぎみでしたが、内部基板のパターンのススつき具合から見て電源が入っている時間は少なかったが常時コンセントに入っていたと言う漢字です。 |
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光デジタル出力に加え、コンポジェットビデオ出力もあります。 | ![]() |
ひとつ気になったのが、アンテナ端子のすぐ横にあった「FM検波出力」です。こんなの何のために? BSじゃあるまいし・・・ 追記:この検波出力に関してですが、文字DATA放送対応機器に接続するための物なんだそうです。具体的には「見えるラジオ」なんかがあります。確かに、この時代は東京FMで見えラジを必死で宣伝していましたしねぇ〜(今じゃどうなってんだか知んないけど。私はJ-WAVEしか聞きませんので・・・・) |
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CDチェンジャ-の動作も問題ないようですし、ひとまず修理完了とします。
NS-470で聞いてみた感想ですが、音質的にはfh-B10とDCA-A110との間という感じです。低音/高音ともに中途半端ですが、FH-B10のSPで鳴らしたらそれなりに良くなりました。
しかしチェンジャ-って便利ですねぇー リモコンがあるともっといいですね(ついでに専用スピーカーも)