Technics SL-X970の修理(失敗)

ジャンク入手した松下製CDプレーヤー


※画像を多用していますので、表示に時間がかかると思いますがご了承ください


最近CDデッキにはまり始めてきたので、こまめにHARD-OFFでCDデッキの格安ジャンクを探していたら、\100で売っているこれを見つけました。「部品とり」と書いてあり、ピックアップの調整で何とかなるだろうと考えていました。
カセットテープへのダビングを強く意識した機種で、ATLSの*1の採用やテープデッキへのコントロール端子、特殊FLディスプレイなどの特徴があります。このことからこの機体は、ステレオコンポに付いていたやつではないかと思います。
型番から見ると高級機っぽい感じがしますが、全然そんなことはありません(笑)。

この日は自転車でしたが、このくらいなら自転車のカゴに入るだろうと思って、家まで約18kmの道のりを共にしました(笑)。その間様々な難関がありまして、相当の衝撃がこの機体に伝わったはずです(たのむよー)。

※1:ATLSとはテープダビング時に録音レベルを一定にするため、CDを約60倍速で高速サーチし、曲ごとに違う録音レベルを検出。適切なレベルに補正して録音する機能。



症状を診る

電源を入れるとこんな表示になります。先に書いたように、この機体はダビングに特化したようなものなので、こんなんなってるんだと思います。

CDを入れると回転せず、認識しません。

内部を調査
特筆するところは全くありません。
音響用コンデンサは4個だけ。ほとんど意味なしです。
D/AコンバーターなどのLSIは基板の裏面にへばりついています。D/Aコンバータにはバーブラウン製の石を使っており、その他は全部自社製でした。


ピックアップを調べる

このピックアップは移動に電磁石を採用しています。そのため、トラックの移動は速いでしょう。
HIGH SPEED LINIAR ACCESS SYSTEMという名がつけられていました。
その電磁石の部分に製造年がありました。1987年11月2日だそうです。相当古いですね。
電磁石コイルの上にスライド式抵抗が付いており、ここの抵抗値でピックアップの位置を特定するのでしょう。

レンズの内側・外側、そしてレーザーを反射する鏡も綿棒とアルコールで掃除しておきました。


しかし!


ダメです。CDが回転しません。そこで、レーザーレベル調整の半固定抵抗を調整してみることにします。

このVRを回すと、CDが回転するようになりました。 しかし、認識しません。
他のVRもいじってみましたが、ダメでした。

どうやらレーザーが死んでいるようです。まぁ100円ですし、年式からみても悔いは無いですけどね。


背面です。非常に汚いです。本機はデジタル出力はありません。アナログのみです。



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