ヘッドホンアンプ製作U



千石電商で、すんげー安いトランジスタを見つけたので、「こりゃアレに使うしかねぇな」 と思って作りました。
作ったヘッドホンアンプは、デスクトップPCにつなげて、音はヘッドホンで聴くようにします。(というのも、ウチのアパートは新築なくせして、隣と上の音が筒抜けでして、低音ブースト回路内蔵のEAB-MPC57Sで音だしすると、低音出過ぎて困るし、そこのヘッドホン出力からの音はオペアンプからのノイズで聞けたもんじゃない)


STEP1

ほぼ投げ売り状態だったのがコレです。「詳細データ不明」とのことで1個\30。TO-3型の「406306」という、NPNだかPNPだか分からない物でございます。(国産です)


で、テスタで調べたらこの石はNPNであることが判明(ホッ)。
石の裏側にマジックペン書いてある文字は、私が間違わないように記したものです。

hfeを測定したところ、なんと13!でもってもう1個の方は15。始め、我が目を疑いましたが、パワーTrってこんなもんなんですね(でも普通のパワーTrはもうちょい高いような・・・)。


STEP2

使用するコンデンサも、今回 日米通商でよさげなのを見つけたので、それを使います。
上のブルーのやつ(ほんとはブルーメタリックです)は、松下の16V22μ。下のやつはELNAの高級っぽいコンデンサです。
それぞれ15個で\100。安!!



ELNAのやつは、プリントがゴールドで105℃品なので、音響電源用あたりにつかわれるのかもしれません。35V56μFです(なんか、一昔前のVCR電源に使えそうな感じですね)。


STEP3

出来上がりはこんな感じで、ツインっぽくやってみました(笑)


出力カップリングにELNAのやつを使ったんですけど、56μだとちょっと足りないので、2個並列にしました。
こんな使い方しても大丈夫なんですかね?

音の方ですが、音の臨場感がよりいっそう増すようになります! また、楽器の定位がハッキリします。
が、低域が減退してしまっているようにも感じ、ボーカルも細くなってしまうようです。
そこで、入力カップリングをELNAのやつに取り替えると(いままでは松下)、今度は低域・ボーカルがかなり出るようになりました。
しかし高域が弱まってしまい、定位もはっきりせず。う〜ん、エージング必要なんだな・・・


でもまぁPCに使う分には何ら問題ないレベルですので、これでいこうとおもいます。AW744Sのライン出力から、このHPAに接続して使おうと思います。
ちなみに、このアンプはかける電圧が3Vでなく、9V付近まで上げた方が音が良くなります。

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